第5章 ダークホース
どうにか先輩のイメージダウンをさせるしかないと思った自分は、高校生のガキみたいなことしか言えんかった。
「なら、彼女おる可能性もあるのに誰彼に可愛い可愛い言うとる所謂クズ系男子の可能性あるで。」
明らかに、彼女の顔が引き攣った。
本来なら、好きな子のために応援したるのが本当にいい奴なんやろうが、俺はそんな大人な考え持ち合わせてない。
相手の幸せ考えるより、俺が幸せにしてあげたい。
「はぁ、、拗らせてんのかなー。この歳になって恋愛経験1回ってー。」
「拗らせとるな。」
「なんか、そう改めて言われると癪に触る。ってか、大体南波くんこそどうなのよ。今は彼女いないって聞いたけど、今までどんくらい経験してんのよ。」