第5章 ダークホース
私を除く二人が楽しそうに話している。
三人でいるはずなのに、自分だけ何故か蚊帳の外から見ている気分になった。
…とりあえず、お酒飲もう。
気を紛らわせるために、少しだけ度数の高いドリンクを注文する。
「南波先輩、絶対モテますよね〜!トークスキル高いし、面白いです!」
「やっぱり大阪の血を引いとんのかなー。そう言われると自信湧いてきたわ!やっぱり古村とちゃうな〜、村瀬ちゃんは。」
「そんなことないですよ〜!古村先輩もめちゃくちゃ優しいんですから!」
「………。」
なら、どうして彼は告白なんかしてきたんだろう。