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短いもの

第1章 冬の季節には【米】


歩いていて思ったが少し前は先輩がいて、少しふざけつつも楽しい帰り道だった。

"ケセセセセセ!!俺様と一緒に帰れるだなんて幸せモンだなー!!"

"それ私のセリフですよ、この不憫先輩"

懐かしい、もういないんだった。

それをふりきる様にコンビニへと走る。


…やっぱりコンビニは暖かい。季節の変わり目には極端に暑かったり寒かったりもするが今は完全冬。暖かい…

「すみません、肉まん二つ。」

「お会計、398円になりますー」

せっせとお金を払い、コンビニの外へ出る。この暖かいと冷たいの暴力、嫌いじゃない

むしろ好き。

「あ!じゃないかい!?」

同じクラスのアルだ。

「アル!」

「奇遇だね!コンビニで買い食いかい?」

見てわかる通りそうだ。買い食いというのは集団で行うものではないんだよ、わかるかい?

「肉まん買ったんだー!」

「…それは今金欠の俺への当て付けかい!?」

君に前からいってるだろー!?っていつものでかい声で言う。雪に拾われて余り広がらないけど。

「…半分いる?」

「え?くれるのかい!?」

コイツはすっごくわかりやすい。近所に犬がいるんだがコイツにそっくりだ。いや、コイツがそっくりなのか?

「じゃ、先食べてもいーよ」

「Thanks!!」

ヤミーヤミー言いながら食べる。コイツは飯2日ぶりにでも食ったのかと思わせるほど旨そうに食べる。

「…あれ、一口だけどもういいの?」

「い、いいんだぞ!!あ、あ、あとは君が食べてくれよ…」

走って何処かへ行ってしまった。変なやつ。

「あ、普通に旨い」


"彼女に手で割れば良いって言えばよかったのに…う、期待しなきゃよかったんだぞ…!!俺が恥ずかしいだけじゃないかー!!!!"
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