第2章 喧騒と日常
[……ふふ…ありがと♡]
[ふふっ…もうお礼なんていいよ]
[あら♡ったら♪]
(…大丈夫そうかな)
椿ちゃん落ち着いた様子だ
いつも心配かけてばかりだからこんな風にさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいでたまらない
ほわほわと和やかな雰囲気が漂ったかと思えば
[…!きゃ…………!]
[う、雨竜さ……!]
[………]
後ろから抱きつかれるのは多くなってきたとはいえ流石に驚いてしまう
首元に猫みたく頭を預けて幸せそうにしている
ゴロゴロと鳴き声でも聞こえてきそうだ
[…………………]
[ち………ちょっ……!雨竜あんたね…!]
[え…えっと!お、落ち着いて…!]
怖い
椿ちゃんの顔が百面相だ
先程の落ち着きは何処へやら今は感情が抑えられず爆発してしまいそうな勢いだ
[え…と!つ、つば…]
[うわ〜いいなぁ雨竜〜俺も俺も♪]
[え…!ちょ、ちょっ!]
そこで爆弾投入
この双子は隙あらばくっついてくるのだけど今はまずい
更に火に油を注いでしまっている 非常によろしくない
[〜〜〜っ…あんたらねぇ…!]
また始まってしまいそうだと身構えていると
[……何やってるんですか]