• テキストサイズ

太陽が咲くまで[後編]

第4章 再会


[これは大変だ!!いやいや最近物忘れが多くて]


[[………………]]


(……優しい)

この人は自分のことをクズだと言うけど本当にそうなんだろうか
ううん違う きっと彼は

"卑下"している 自分という存在を

(まるで……)


[………]


"誰かに"似ているような気がするのにこんな時に限って頭に靄がかかって出てこない


[はいこれ]

[さっきのお孫さんへのプレゼントなんだって]

と考えている合間にことはちゃんの手から何が出てきたかと思えば飴やチョコの包みだ
山じいはいつもお礼をする時こうして差し出してくれる

[助かりました ありがとうって]


[…なんで赤くなんのよ]

本当だ また林檎のように赤く染まっている
やっぱり照れ屋さんなんだ
不意に笑みがこぼれてしまう

[ふふ]


[ああ……!?うっ るっせー!!]

[お、お前も笑うんじゃねーよ!]


[つーかこの街の奴はお前含めてみんなおかしいだろ!?]

[[ええ!?]]


おかしいって何が?
普段からこんな感じで接しているのに
それほど他所のところはひどいのだろうか

(………ど、どういうこと?)

二人って目が合うも訳がわからずポカーンと口を開いて見つめ合ってしまう



[こんなナリのやつにこんな……]

[それに!]



[この辺で有名な不良高校の制服だぞ!?]

[知らないわけないだろ!?]

/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp