第4章 再会
[あ!だから学校明日からなのに制服着てんだ!]
[わくわくしちゃった?]
(あ)
そういえばそうだった確か明日から学校だったはず
わくわくして着てきたんだ 気持ちは分からなくもないけど
(可愛い)
彼を見てると何故かそんな感情が芽生えてしまう
[んなっ!]
[ちっちげーしこれは…あれだ]
[引っ越し来たばっかで服がねーんだ!]
言われたことに恥ずかしいのか必死に弁明している
顔も真っ赤なタコみたいに熱くなってる
もしや桜さんって
(照れ屋?さんなのかも?)
だとするとさっきの反応も納得できる
後はまぁことはちゃんもからかい上手なところがあるからかな
[そーすかそーすか楽しみっすよね学校生活…]
[てめぇ…表出ろ…]
[ことはちゃん…お、落ち着いて…]
[さ、桜さんも落ち着いて…]
ことはちゃん少しからかい過ぎたのか桜さんがヒートアップしてしまっている
落ち着かせねば
[……と、とりあえずね…]
[二人と………]
[ことはちゃんごちそーさま]
グッドタイミングすぎる
これ以上ないいいタイミングだよと山じいに心から感謝する
いや本当に助かった
[はーい山じいいつもありがとねー]
[気をつけてね]
[はいはいまた来るね]
[ちゃんも]
[うん…!山じいまた…]
と言い彼は立ち去ろうとした時
[おいじいさん]
[荷物忘れてんぞ]