第4章 懐郷病
ソフトクリームをうけとり、先端を1口たべると、
口の中にチョコの甘さがブワッと広がり、喉まで冷たさが染み渡った。
「……んんっ、うまぁ…」
その美味しさを噛みしめていると、3人はこちらを見て固まっていた。
「……ん?どうしたの…?」
「「「(か、かわいい(アル)……)」」」
いつまで経っても動かない3人に疑問を抱きながらも手に持つソフトクリームが溶ける前に再びかぶりつく。
やっぱりチョコだよね……
そう思いながら私はソフトクリームを食べ続けた。
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「それじゃ、そろそろ戻りますか」
一通り案内してもらい、そのまま帰路につく。
かぶき町広いなぁ、道に迷いそう。
少しずつ覚えないとな。これから暮らしていくわけだし。
これから、暮らしていく……?
そうだ、わたし、色々買い物したり、道案内してもらったはいいけど、
ずっとここに住み続けるわけにはいかないんだ。
私がいた世界ではないし、元の世界がある。
元の世界だと社畜だったし浮気もされた。
めちゃくちゃ最悪だったけど、
お父さんやお母さんには会いたい。