第4章 赤い顔【高杉晋助】
「っ!?た、高杉さ......」
全身に伝わる高杉さんの体温、身体、そして香り。
そして、胸から聞こえる心拍が規則正しいが速い。
「...」
「あ、あの...高杉さん...?具合、悪いん、ですか?」
私を抱きしめてから何も話さない高杉さんの顔を覗こうとする。すると、顔が真っ赤な高杉さんと目が合う。
「...っ、あ、」
私が口を開こうとしたところ、高杉さんと私の唇が合わさる。
唇に感じる熱は間違いなく高杉さんのもので、お酒の匂いも高杉さんからものもだった。
私はその高杉さんからの口付けに驚いたもののどこか優しいその口付けを抵抗しようとは思えなかった。
そのことに気づいた高杉さんは、1度離れた唇を再び合わせ、段々と深いものへと変わっていった。
唇を開けろと言わんばかりに高杉さんの熱い舌が唇に優しく触れる。私が唇を開くとそのまま口の中へ侵入してくる。
腰をぐっと引き寄せながら何度も何度も角度を変え口腔内を犯してくる。
私も必死に高杉さんからの口付けに応えるかのように慣れないながらも舌を絡ませる。
「っ、ん......ふ、」