第1章 まもりたい。【坂田銀時】
さすがに万事屋さんだって忙しいし……こんなことしてくれないよね……
私がそう思ってると、
「わたしいい事思いついたネ!!」
と、神楽さんがぴょんっと立ち上がる。
「銀ちゃんがの彼氏のフリをすれば良いネ!!!!」
「なんでこんなことになっちまったかねぇ……」
「ご、ごめんなさい……」
神楽さんがいった発言により、坂田さんとわたしが数日恋人のふりをし、ストーカーを諦めさせる作戦となった。
「いやぁ別にアンタが悪い訳じゃなくて……」
坂田さんは頭をポリポリかきながら私の横を歩いている。
座っていた時は気づかなかったけど……身長高いし、体格いいんだなぁ……
「ん?どったの」
わたしがじっと見つめていたらしく、私の顔を覗き込んできた坂田さん。
「な、なんでもない、です!」
「ふーん」
そのまま並んで歩くも会話が弾まない。
うう……誰とも付き合ったことないのに恋人の真似なんてできないよ……
「あれじゃね、恋人のふりっていったら……」
そういうと、坂田さんは私の手を取りそのまま繋いできた。
「!?」
「ほら、この方が恋人っぽいんじゃね?」
歯を出してニカッと笑いかけてくる。