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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第5章 仮契 〜契初〜


洗面所で降ろされて、歯磨きをして顔を洗えと言われる。歯ブラシを手渡されて、洗面所から出ていく副隊長の背中を薄目で見つめた。

なんであんな元気なの…寝たのは同じくらいのはず…。

大人しく歯を磨いていると私の隊服を持ってきた副隊長に笑われる。

「ははっ、それ、目ぇ開いとるん?僕より細いんちゃうか?」

開いてますと言ったつもりだが、歯ブラシで上手く喋れなかった。副隊長は笑ってわからんわからんと言いながら服を洗濯機の上に置き、後ろに回ってくる。

後ろから回ってきた両手に胸を揉みしだかれた。だんだんと頭が覚醒してきて、服を着ていないという恥ずかしさが芽生えていく。

「やっ…見ないで…」

「今更言うとるん?ふっ…可愛ええな」

歯磨きを終えて胸を揉む腕を掴む。するとすぐに手は離れたが、意地悪な彼は最後に突起に触れて離れていく。

胸を隠しているとズボンを下げられて、身にまとっているのはパンツのみとなってしまった。足を上げられて、ズボンが剥ぎ取られていく。

「じ、自分で…」

「遅いんや。ほら、はよ足上げんと、また触るで」

二分丈のレギンスを構える副隊長を見つめる。触るって…胸をですか?戸惑っていると手が伸びてきて、人差し指を下着越しに押し込み、また敏感なところに触れた。

「んっ!…上げますからっ、やめてください!」

副隊長の距離がまた近くなってる…強引さも加わってる。どうしよう…このまま流されてどんどん沼にハマっていっちゃう。

「触られたないん?夜、僕の舐めたんは君やろ?」

なら僕も舐めてええよな、と上げた足にレギンスを通しながら下着に顔を埋められて、驚いて退き尻餅をついた。

意地悪な顔から真面目な顔に戻り、謝りながら今度はちゃんと着せてくれた。

ご飯を食べて家を出ると、走らんと間に合わんと手を取られて基地へと急いだ。
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