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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第19章 美命


熱視線を送ってくる宗四郎から目を逸らしながら、なんとか家に帰ってきて、お風呂を沸かす。お風呂が沸くまでの間に、ご飯の下準備をした。

簡単な物なのですぐ終わってしまい、宗四郎が座るソファへと移動した。こっち、と腰を引き寄せられて、宗四郎の膝の上に座る。

「出来たかな?たぶん、僕の遺伝子強いから、目ぇ細なったらごめんな?後…銃器の解放戦力低いかも…」

目が細いのは気にしないけど…隊員にするつもり?
少し先の未来の話――私たちは、生き残ることを信じて疑わなかった。

下腹部を撫でる宗四郎の手が温かい。もう大丈夫なのかな?なら、今日はせずに寝たいのだけど…。

「澪…今日したないんやったら、風呂は別々にしよか。一緒に入ったら、突っ込んでまうかもしれへんで」

首を反らせて宗四郎の肩に後頭部を乗せる。口を開けて、軽く舌を出した。

「……ちゅー?」

ふるふると首を振ると、したないの?と指を口の中に入れられる。これは…しなくていいってことなのかな?口でしようと思ったけど、そっちに触れようとしないのは、そういうことだろう。

指を軽く噛んで、頬を撫でた。宗四郎の指も口の中から抜けていって、頬を撫でてくれる。そのまま二人で近付いていって、ゆっくりキスをした。
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