第19章 美命
布越しにずっと顔を擦り付けていると、壁に背を預けていた宗四郎がズルズルと下がってきて、同じ目線になる。
「……えっちしよ?」
「ここ、どこだと思ってるの?」
「えろいことしとるやん…」
確かにしてるけど…これ以上はさすがにしたらいけないと思う。熱を孕んだ瞳で見つめられ、揺れそうになる心をグッと抑えた。しかも、昨日の夜から朝まで、ほぼずっとやっていたそうだし…。
軽く口付けて、我慢してと額を合わせて見つめ合う。いつの間にか絡めていた指が離れ、硬くなった熱へと誘導された。
「もう、我慢出来へん…澪んナカ、入りたくてしゃーないわ…」
「今日はゆっくり寝たい…」
嫌や…と脇の下に手が移動して、宗四郎の膝の上に乗せられる。硬いモノが敏感なところを押し付ける。
「ね、帰ろ…それから考えよ?」
ん…と短く返事をした宗四郎は、一度抱き締めてから深呼吸をした。まだ感触残っとると震えた宗四郎のアソコが、硬さをなくしていく。もしかして、静める為に嫌なこと思い出した?
膝をついて腰を浮かせると、背中を滑り落ちていく指がお尻の割れ目を通って前へと来る。抑えられてないじゃん…指がふにふにと、隊服越しに刺激してくる。ダメと言って立ち上がり、手を引いて立ち上がらせた。