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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第18章 愛縛 〜縛愛〜


日比野さんと別れ、家の玄関に入ると、後ろからぎゅっとお腹に手を回して抱き締められる。指先が脇腹を撫でた。

「ちょっと…えっちなことせぇへん?」

腕を軽く握って、肩に乗った顔に擦り寄る。

「えっちなことって?」

「んー?えっちなことや。例えば……澪のココに、僕のん挿れたり?」

ちょっとえっちなこととは…それ、完全にえっちなんですけど…。宗四郎の指先が隊服の上から、股の割れ目を撫で上げる。肩を竦めて、太腿をぎゅっと閉じた。

昨日いっぱいしたからダメと言って上を向くと、顎を持たれてキスをされる。軽く触れた唇が離れて顔を見つめていると、唾液が垂れてきて、咄嗟に口を開いた。ゆっくりと喉に流れていく。

「コレ…知らんフリするんか?」

お尻を押し返す熱いモノには、抱きつかれた時から気付いている。引き寄せされて、余計、密着してくる。耳元で掠れた声を出す宗四郎を、無理やり引き剥がした。

「無理です!私の身体が持ちません!」

昨日、あんなにしたのに、回復が早すぎるでしょ…。急いで浴室に逃げて、お風呂を沸かした。なんで敬語?と脱衣所から問いかけてくる言葉は無視した。
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