第18章 愛縛 〜縛愛〜
うわぁ、めっちゃきつ…せやけど、澪はもっと辛いはずやから、僕は我慢せんと…ちゅーか、全部僕が悪いんやから。
キスを拒否されたので、髪を軽く撫でてから立ち上がり、キッチンへと向かっていく。冷蔵庫からプリンとビールを取り出して、澪へと差し出した。
受け取らない彼女を見て隣に座り、ビールを開けて口元に持っていく。飲みたいと言っていたので、気が変わっていなければ飲むだろう。
小さな口が缶に触れた。少し傾けると、澪の喉が上下する。それだけでえろいと感じてしまう自身の欲を振り払った。
僕も少し飲んでテーブルに置き、プリンの蓋を開ける。ぷるぷるとスプーンで掬って、それも口元に持っていった。
「食べよ?好きなもん食って、ニコニコしとる澪、見たい」
反応がないので、ゆっくりスプーンを自身の口へと持っていった。澪の視線がチラッとこちらを向く。
口を開けたままスプーンを口の中に留まらせる。キス、してくれへんかな…こんな状態なのにそう思ってしまった。
ジッと澪を見ていると、俯き視線を泳がせて、次の瞬間、睨むように僕を見上げてきた。そのまま口を開けて近付いてくる。
あかん…めっちゃ可愛ええ。
スプーンを口から出し、澪の口へと運んだ。
「愛しとうよ」
プリンを食べる瞬間、僕は愛を囁いた。心からの言葉。僕の本当の気持ち。あの日、真っ直ぐ僕の耳に届いてきたあの声から、僕の心は澪に向いていた。
スプーンを口の中から引き抜き顔を見れば赤く染まっていて、それだけで僕の心は踊り出す。もっと…僕の言葉一つで、この子をいっぱいにしたい。