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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第18章 愛縛 〜縛愛〜


服を着ようとしている裸の宗四郎。布団で身体を隠す――アヤの姿。ベッドの周りには、隊服や女性の下着が散らばっていた。

「澪…意外と早かったんやな。最近ちょっと溜まっとって…すまん!」

目が合ったアヤの顔は、勝ち誇ったように笑っていた。

そうだよね、私たち偽装だもんね。謝る必要はないよ。別にあれから何かが変わったわけじゃないし……変わった…宗四郎が好きと言ってくれた。やっぱり、嘘だったんだ。

「あ、いや…大丈夫。宗四郎が誰と何しようが、私(偽装の妻)には関係ないことだし…あ、えっと……私、邪魔だろうし、どっか行ってるね!」

私の名前を叫ぶ声を無視して家を出た。
信じたくない。あれが全部嘘だったなんて、信じたくないよ。

溢れてくる涙を無視して街中を走った。私に行く宛てなんてないけど、一番安心出来る場所…そんなとこは一つしかなかった。
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