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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第18章 愛縛 〜縛愛〜


「澪さん、最近副隊長と何かあった?」

あれから幾らか経ち、久しぶりに非番が被ったあかりんやハクアちゃんと出掛けていた。

「え、どうして?何にもないよ!」

あかりんの言葉に内側の動揺を悟られぬよう、平静を装って返した。そっかと返事をしてくれたあかりんに胸を撫で下ろす。

思ったよりも帰るのが遅くなり、慌てて玄関の鍵を開ける。宗四郎には遅くなると連絡は入れていた。でも何時なるかは伝えていなかった。

玄関にある私の物ではない、女性用のサイズのブーツに胸がざわつく。嫌な感じがして重くなった足を、宗四郎の寝室へと向けた。

やっぱり私がしなかったから、誰かを呼んだ?別の人としても構わないと思っていたが、やはりきつかった。どうして私に愛情を教えたりしたの?辛くなるのなんて、当たり前じゃない。

寝室の扉を開けると嫌な匂いが鼻を掠め、すぐに手で鼻を押さえた。男女が交わった後の匂い…。目に飛び込んできた光景に、一瞬、息を忘れて立ち尽くす。
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