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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第18章 愛縛 〜縛愛〜


「宗四郎から聞いてる?つい最近まで私としてたって」

「は?」

この人は何を言ってるの?だって宗四郎は、昔のことで今はしてないと言っていた。

どうやら、毎日のように会っていた時、たまにしていたらしい。本当なのか疑わしいので、なんのことかわからないと首を傾げた。

「宗四郎ってすぐしようとしてくるでしょ?それにそういう時は、言葉がきつくならない?」

確かに命令口調の時はある。でもそれが最近までしていたという証明にはならない。アヤは私がまだ疑っていることに気付き、スマホを弄り出す。

ほら…と見せられたスマホの画面には、眠っている宗四郎とアヤのツーショットだった。二人共、服を着ていないようだった。撮影日時まで見せてきて、そこには1ヶ月程前の日時が書かれている。

テーブルの下で拳を強く握った。なんで嘘をついたの?私と初めてする前じゃない。

「アヤ…さんは、いつから宗四郎と関係を…?」

「ん〜、宗四郎がこっち来て、そんな経たないくらいだったかな…」

私、全然知らなかったんだ…なのに、一緒にいれることに浮かれて、偽装結婚の相手に宗四郎が私を選んでくれたと浮かれて…何もかも、嘘だったのかもしれない。

食事をする手を止めた。喉を通るわけがないのだ。信じたくないのに、あんな証拠を見せられては、受け入れることしか出来なかった。

アヤは都合がいいからオモチャにされてるんだよと酷い言葉を吐く。宗四郎がそんなことをするはずないと思いながらも、頭の隅ではそうかもしれないと思った。
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