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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第17章 愛縛 〜呟愛〜


食堂の冷蔵庫に入れてあるというケーキ。早く食べたい…。
宗四郎は重要な確認事項として、モンブランはあるのか聞いている。どうやらあるらしく、とっておきの珈琲を淹れて休憩時間に嗜もうとしているようだ。

クスクスと笑いながらモンブランは私が頂きますとチャットを打つ。

「君は僕の口ん中に残った風味だけでええ」

何言ってんだ?
意味がわからなかったので無視してスマホの画面を確認する。あげへんと宗四郎がチャットを送信していた。だがすぐ後に亜白隊長がすまんとだけ文字を残す。

チャットのやり取りを見ながら、ついには大声を上げて笑ってしまった。宗四郎は落胆しながらスマホの画面を見ていた。亜白隊長が最後のモンブランを食べてしまったらしい。

宗四郎の魂が抜けたようですとチャットを打つと、亜白隊長がモンブランを差し入れておくと言っている。よかったねと笑えば、首に腕を回されて押さえ込まれてしまった。

とびきりうまいやつを頼みますよと宗四郎が打つところを確認して、また笑ってしまう。私が餌食になってしまったとみんなに訴えたが、イチャつくなという返事だけきて、やり取りは終わってしまった。

「苦しいよ…ふふっ」

「なに笑うてんのや。モンブランは大事やろ」

そうだねと笑っていると首に回っていた手が離れて、胸を掴まれる。こんなところでどこを触ってるんだ。ブラをしているにも関わらず、突起がある位置を摘まれて声を漏らしてしまい、咄嗟に口を塞いだ。

「帰ったらお仕置や。絶対、犯す」

えぇ…昨日も散々抱かれたのだが…。
今は説得を諦めて訓練へ向かった。
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