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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第17章 愛縛 〜呟愛〜


宗四郎が作ったご飯を食べながら、この人の性欲はどうなってるんだろうと考える。

「僕がかっこよすぎて腹いっぱいてか?えっちも上手いからなぁ」

何を言ってるのだろう、この人は…。
気持ち良かったやろ?と中指と薬指をクイクイっと動かしている。ただの変態ではないか。それを見て子宮が疼く私も相当…。

目を逸らしてご飯を黙々と食べ進める。あの顔を見ていたら、心臓がうるさくてしょうがない。いつまでも私ばっかり…いつか必ず、この人に私なしでは生きられないと言わせてやる。

「あぁ、そんな怒らんといて。僕は君なしじゃ生きられへんのやから」

……私の野望は一瞬で叶ってしまった。エスパーか何かなんだろうか。

歯を磨いて隊服に着替えようとすると、後ろから抱きつかれて下着姿のまま固まる。

「んふふ、澪…好きやで」

そう言われることを望んできたが、一度口にしてまえば、何度でも言う人だったのか。これは…私の心臓が持ちそうにない。

お返しやと首筋に吸い付かれて、肩を跳ねさせる。チクッとした甘い痺れを何度も与えられる。終いには歯型を残されたようだ。痛い…。
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