第16章 愛縛 〜爆愛〜
「朝霧!そうやないってなんべん言えばわかるんや!アホ!」
アホとは酷くないですか…。
保科流抜討術2式、風穴を教わっている。
私の戦い方に合っているからと、こればかりを厳しく教え込まれているが、一向にものに出来ない。
見込み違いやったと呆れられる始末。
教えてもらえるのは嬉しいが…本当に私に教えていいのだろうか…。
「難しいんですよ…そんなすぐ出来るはずな……」
「ほぉん?そうかそうか。お前はそんなもんやったんやな」
むすっと頬を膨らませると訓練室に誰かが入ってきて、入り口に目を向ける。すぐに敬礼をした。宗四郎さんもすぐに私の横でしている。亜白隊長がどうしてここに?
「どうだ?朝霧は……」
「驚く程早く、力を身につけつつあります。訓練をつけたのは正解だったようです」
え?さっきは怒鳴って見込み違いだって言ってたくせに…。
二人はその後も話していたので、私は断って訓練を続けた。たまにそうやないと怒声が飛んでくるが…。
「それはそうと…もう時間だぞ?」
いつ間にか時間は過ぎ、終業時刻になっていたようだ。急いで武器を片付け、訓練室を出た。