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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第15章 愛縛 〜涙愛〜


今日は特に自主トレ等もせず、一人で帰ってきた。明日、第1部隊に行くらしく、会議の為に休もうと思う。

専用武器を使って宗四郎さんと戦闘したのもあるんだけども…全然手加減してくれなかった。もうヘトヘト…。

それに…考えたくないのに考えてしまう。宗四郎さんは今、あの人に会って何をして、何を話してるんだろう。私が聞かないと、宗四郎さんは何も話してくれないだろう。

何も思ってないから言わないのか、罪悪感があるのか…それはわからない。

余計なことを考えないようにご飯を作った。

お風呂に入って宗四郎さんの寝室に入り、ベッドに飛び込む。
宗四郎さんと一緒に暮らしてるのは私だもん…そんな気持ちが湧いてきてしまう。

「宗四郎さん、好き……」

宗四郎さんの匂いがついた布団をぎゅっと抱き締める。どうか…この匂いが別のもので満たされませんように…。

いっそのこと、言ってしまえばいいのだろうか。気持ちは知られてるのに言えないって変だよね。でも、勇気が出ない。

一緒にいない時も好きにさせるのはずるいですよ。ほら…どんどん募っていくの。早く会いたくて仕方ない。

枕に顔を埋めて目を閉じた。
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