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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第14章 愛縛 〜抱愛〜


揺さぶられる感覚に目を覚ますと、宗四郎さんは私の上で揺れていた。

「はよ…はぁ……痛くないやろ?」

嘘でしょ…ここまでされて私は目を覚まさなかったの?

奥を刺激されて、頭が痺れる。宗四郎さんの熱いモノがナカで私を追い詰める。厭らしい音を立てながら激しくなる律動に、寝起きのボーッとする頭で受け入れた。

「澪っ、めっちゃ可愛ええ…イってもええ?」

「んっ、あ……いいよ…ぁん」

グッと奥に押し付けて腰を震わせている。私も一緒に達してしまった。お互いの繋がった部分が脈打つ。

少し汗を垂らしながら肩で息をし、自身を引き抜いていく。その姿を見つめながら、目尻から涙が零れた。

昨日よりも好きなの…きっと、明日はもっと好き。私は死んでもずっと、あなたのことを想ってるのかもしれない。
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