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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第14章 愛縛 〜抱愛〜


小此木さんに、斑鳩小隊長や中之島小隊長だった。私たちの関係を知っている人たち。
3人は私たちが何をしているか気付いたのか、すぐに目を逸らした。

「や、やだっ…やめて、宗四郎さん!んあっ、あっ!やだってば!」

「他にも見られとったで…っ、ん……澪、可愛ええ。何も気にせんと、僕だけ感じとって」

あかんっ…と呟いて腰の動きを止めた彼は、ゆっくり深呼吸をした。

「はぁ、はぁ……見られて興奮したん?めっちゃ締まってイくかと思た…」

耳元で熱い吐息と共に吐かれる言葉に肩を竦める。
だが、一度気が中庭に向けば、隊員たちの目が気になって仕方がなかった。気付いた隊員たちがこちらを見ては目を背ける。

首筋に何度も吸いつかれ、チクッとした甘い痺れが幾度となく注がれる。そのままゆっくりと再開した抽挿に、余計なことを考える余裕などなくなっていた。

「んっ、あっ…!イっ、ああっ!!」

「僕も、出る…!澪っ…くっ!」

激しくなった抽挿で宗四郎さんは私の奥に熱を放ち、私も達した。
窓に縋って熱を冷ましていく。

宗四郎さんがナカに入ったまま、ゆっくりと支えられながら床に腰を下ろした。
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