第14章 愛縛 〜抱愛〜
「ん、あぁ…はぁ……澪…澪、したい」
「っ…ちょ、ダメだよ!ぁ…ん…まだ基地だから!それにこのあと……アヤっていう人に会うんじゃ…」
2階の人があまり来ない部屋に連れ込まれて、胸を揉みながら窓に追いやられる。後ろから手を伸ばして、下から膨らみを包み込まれた。
「僕が今したいんは君や。君の匂い、僕に刻みつけて」
首筋を噛まれて甘い声が漏れる。汗かいてるのに…。
撤去作業の合間に訓練をつけてもらっていた。どんなに重い瓦礫を持つよりもきつかった…。
というか、私の匂いって…匂いをつけて"アヤ"に会うの?いつもあんなに距離が近いなら、すぐ気付きそう…。
しないのに、なんで毎日のように会うの…?独占欲と嫉妬が心を重くしていく。
「澪?…澪、僕がセックスしとるんは、君だけやよ。この生活始めてから、君しか見とらん」
わかってるのに…絆される。あなたの気持ちは今、どこにあるの?
耳元で囁かれた甘い言葉を信じたい。私をその気にさせるものじゃないと信じたい。
私の気を引き戻すように顎を持たれて引き寄せられる。重なった唇からすぐに舌が侵入してきて、水音を立てて絡んだ。
「僕のこと見て…僕のことだけ考えとってよ……僕のこと、好きなんやろ?」
唇が離れると窓に手をつけさせられ、お尻を突き出される。そのまま下半身を露出させられて広げられると、膣口に舌が這った。