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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第14章 愛縛 〜抱愛〜


唇に何か触れた感触で目が覚めた。目を開けると目の前に宗四郎さんの顔があって、まだ夢の中なのかと思って寝惚けた私は、ちゅっ…と口付ける。

「おはよ、澪」

「あ…んぅ……ん…おはよ…」

身体を駆け巡る甘い痺れに夢じゃないと気付いた。くちゅくちゅと水音を立てて、陰核を触られている。いつから触って…濡れてる。

「ずっと、起きてたの…?あっ…ぁ、ん」

「ん?ちゃうよ?さっき起きた。そしたら目の前に裸の君がいたから、触りたなった」

昨日、シャワー浴びてそのまま寝たんだったっけ…服着ればよかった。

ぬるぬるとゆっくり陰核を撫でられる感覚に、だんだんと身体が熱くなって鼓動も早くなる。興奮してきた…。

「濡れてきたな……濡れてへんかったから、唾使うてたんやけど…もうええな」

だからあんなにぬるぬるしてたんだ…。
眠い…けど、気持ちいい。宗四郎さん、昨日、我慢してる感じだったしなぁ…。

頭がふわふわする。眠気と気持ち良さで、ボーッとする。

「澪、ちゅー……」

腕枕をしたままの腕に固定されて、熱い舌が絡んだ。寝起きでキスしたくないのに、いつも流されてる。

腕、痺れてないかな…そんな風に心配になったけど、痺れてはいないようだった。

上顎の奥の方を撫でられて、身体が反応する。陰核を撫でる指も激しくなって、少し足を閉じながら腰をビクビクと震わせた。

糸を引きながら舌が離れていく。

「ふふ…めっちゃ可愛ええ」

腕が頭の下から引き抜かれ、宗四郎さんは足の間に身体を捩じ込ませた。明るいからはっきり見えちゃってるかも…。
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