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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第13章 宵闇 〜恋闇〜


今日の瓦礫の撤去作業を終わらせ、一人で家に帰る。宗四郎さんはまだやることがあるらしく、ご飯もいらないと言っていた。

遅くなる時は寝て待っていろと言われた。
ご飯やお風呂を済ませて自室へ向かう。が、踵を返して宗四郎さんの寝室へ向かった。

昨日汚したシーツは元に戻して、布団の中に潜り込む。枕に顔を押し付けると、宗四郎さんの匂いがした。少しドキドキする。

「宗四郎さん、好きだよ…」

届くことのない言葉を呟き、目を閉じる。この布団の中では、彼に包まれているような感覚になる。だから、ドキドキするのに落ち着くのだ。

昨日ここで……もし最後までする時も、ここでするのかな…。
そんな不安と期待が入り交じったまま、布団をぎゅっと抱き締めて眠った。
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