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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第13章 宵闇 〜恋闇〜


陰核に当たるように自身の熱を挟み、私の腰を掴んで振り始める。

「あっ…怪我は……ぁあっ…んっ」

「昨日程じゃあらへんっ…はあっ、大丈夫…まだ挿れへんから」

甘く掠れた声が背後から聞こえてくる。
朝からこんなことをしてるなんて…しかも、本当にしてるみたい。

鳴り響く水音と肌がぶつかる乾いた音が脳を蕩けさせ、何も考えられなくさせられる。

喘ぐことしか出来ず、ぬるぬると擦れる愛しい人の熱で甘い痺れが上り詰めていく。もう、イっちゃいそう…。

「澪…っ、めっちゃ可愛ええ…」

身体中が熱い。耳だけじゃなく、肌でも彼の声を感じ、どこまでも落ちていく。底なしの沼に…。

宗四郎さんは何度も私の名前を呼びながら、夢中で腰を振っていた。もちろん私も夢中で…この瞬間、この人は私だけを見ていると優越感に浸りながら、熱を弾けさせた。

目の前がチカチカと光り脱力する。宗四郎さんは一度動きを止めて私を支えてくれた。

「はぁ…あ…僕もイきそうや……澪、出すでっ…!」

「あっ!やっ…あんっ、あぁあっ!!」

まだ余韻がある中、激しく刺激されて、呆気なく達した。
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