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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第13章 宵闇 〜恋闇〜


肩を押されて壁に背中を押し付けられる。軽く胸を押せば、両腕も壁に押さえられた。

「澪……そんな顔で見んといて。めっちゃ抱きたい」

そんな顔とか言われても全然わかんないよ…息が荒くなってドキドキする。

唇を押し付けられて、少し舌が絡んで離れた。
押さえられていた腕から手に移動して指が絡む。肩に額を預けた宗四郎さんは息を荒くし、苦しそうに喘いでいた。

「……あかん、勃ってもうた…」

「……ねぇ宗四郎さん、私…いいよ…?」

顔を上げて私を見た彼は溜め息をついてまた肩に蹲った。
絡んだ指に余計力が入って痛かった。

「……ここでぐちゃぐちゃにしてもうてええんか?僕の気持ちも考えてや…泣かせたないねん。絶対痛い言うて泣くやろ」

これで我慢するわ…と頬に噛み付かれて、八重歯が食い込む。

噛み付かれた頬よりも心臓が痛かった。宗四郎さんに求められてる。痛い程それが伝わってきて、高鳴った鼓動を治めることが出来ない。

噛んだ頬をぺろぺろと舐めて、何故か頭に掛かった隊服で拭かれる。

「これとは比べもんならんと思うで。ほんまにええの?何日か解さんくてええの?」

痛くてもいいよとまた肩に蹲った宗四郎さんの髪に頬を擦り寄せた。

最後に一度深呼吸をすると、宗四郎は執務室へと私の手を引いて戻っていく。
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