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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第10章 宵闇 〜初闇〜


目の前で私たちを甚振っていた怪獣の首だけが飛んでいった。

「遅くなってすまねぇ」

あれは…怪獣8号!?なんでここに…。
8号は市川くんに声をかけ抱えると、戦闘から遠ざけた。

8号は今度は私に向かってきて、痛む身体を優しく抱え上げてくれた。
市川くんの隣に降ろされると、8号はあの怪獣へと向かっていく。

どういうこと?どうして怪獣が私たちを助けるの?

「先輩、気を付けて!」

市川くんが8号に向かって声をかける。先輩って…?
わけがわからずに、ただボーッと8号の人型怪獣の戦闘を見ていた。

力の差がすごすぎる。私たちでは歯が立たなかった人型怪獣を8号は圧倒している。

違和感を感じ、空中で決着を着けた8号の後を追った。
全身が熱くて叫び出したい程痛いが、気になって足を止められなかった。
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