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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第10章 宵闇 〜初闇〜


伊春くんや市川くんと共に、日比野さんが発見した余獣の核を狙い倒していた。そして、亜白隊長が本獣へと留めを刺す。とんでもない威力の砲弾が何発も本獣に撃ち込まれていた。

本獣の死骸から余獣が溢れ出してくる。今までの何倍もの数だ。

「さぁ、皆の者、大詰めや!あれ蹴散らしたら、帰って美味い朝飯食おう!」

通信機からみんなの士気を上げる副隊長の声が聞こえてきた。
この任務が終わったら副隊長と朝ご飯を食べられる。まだ演技は継続中。それをご褒美にしたら、あの数の余獣さえ、倒し切れる気がする。

まだ手の震えがある。幾ら倒しても怪獣を目の前にすると、緊張と恐怖心が顔を出すけど、私は戦えている。

伊春くんや市川くんの援護をしながら、私もナイフで余獣を突き刺した。
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