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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第9章 仮契 〜忍契〜


と思っていたのだが、私のお腹の虫が鳴り響き、副隊長が大笑いをする。もうそんな雰囲気ではなくなってしまった。一度決心をしたのに、これじゃあ…また決心するまでに時間がかかりそう…。

「ほんまにもう、澪ちゃんは…裏切らんなぁ。あーはははっ!」

涙を拭きながら飯食おかと零す。涙が出る程、笑わなくていいと思うの。
私の顔は絶対真っ赤になっている。ずっと熱くて、火を吹きそうなくらいだった。

「腹減って動けんやろ。抱っこしたるで〜…くっふふ」

思い出し笑いをしながら私を抱え上げて、お尻に手を回す。そのまま起き上がったので、向き合う形になって恥ずかしい。

「これからセックスしよ言う時に、あない盛大に腹鳴らされたん初めてや…澪ちゃん、僕の初めての女なってもうたなぁ」

いや、そんな初めてにはなりたくないです。揶揄う彼の肩に頭を預けて、"アヤ"のことを考えた。えっちをしてなくても毎日会うということは…そういうことなんだろう。

私は…浮気相手なの?ただ一緒に暮らしてるから触りたいだけで…本命はあの人…?

聞きたくても聞けない。負の感情で塗り潰されていく。

リビングまで来ると私を降ろして、服を全て着替えてきた副隊長。
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