第9章 仮契 〜忍契〜
「ちょ…擽ったいです、ふふっ」
「洗っとるだけやん。慣れて…僕に触られるん」
優しく肌を撫でられながら石鹸でぬるぬる滑る副隊長の手。それが擽ったくて、逃げるように身体を捩った。
優しく触れてくれているからそこまでの恐怖感はないけど、距離の近さに心臓が痛い。
「どうする?触ってええの?」
胸の下に指を滑らせて、膨らみに軽く触れる。
「えっちな触り方じゃなければ…」
「それは約束出来ん」
一度お腹を撫でて、意識をさせないようにただ普通に胸を優しく撫でた。それでも手の平や指が突起に当たる度に、反応して意識してしまう。
「そういう反応しとったら、僕がきついねんけど」
手はまたお腹を撫でたが、そのまま下腹部へと下りていった。茂みに触れられてビクッと身体が震える。
副隊長は明日の朝ご飯はどうしよかと聞いてくる。何がええ?と聞かれて私は考えた。その間に指が割れ目を割いて、くちゅくちゅと撫でている。
「サンドイッチとか?まだお粥とかの方がええかな…」
「っ…んっ、ふ、くたいちょ…が作ったのなら、なんでも…あ…」
ただ普通に洗ってくれているだけなのに、私は感じてしまう。彼が私の意識を逸らそうとしてくれているのは気付いていた。
恥部から離れた手はお尻へと回り、その割れ目の中にも指を通す。
「僕が作るんやったらなんでもええんか…一応お粥にしとこか」
全身を洗い終えるとシャワーで泡を流してくれる。
怖くても私はただ、副隊長にされるがままになっていた。