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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第7章 仮契 〜甘契〜


「まっ、待ってください!本当に隠しちゃダメなんですか…?」

脱衣所で背中のファスナーを下ろされて、ワンピースを押さえながら慌てる。

「ん、あかん。なんも、足開いて見る言うてるんやないんやから…」

足開いて…?どっちにしろ無理だよ…恥ずかしい。肩にキスをされて身体が跳ねる。副隊長はすでに全部脱いでいて、私だけが意識している。

「はよ脱がんと足開くで。クリ舐められとうなかったら、はよ脱げ」

え、えぇ…強引過ぎじゃありませんか?しかも具体的な言葉を使われて一気に顔に熱が集まっていく。赤くなってないではよ…と耳元で囁かれて、余計に熱は上がっていくばかり…。

結局腕を掴まれて、ワンピースは床に落ちた。そのまま下着も全部剥ぎ取られて浴室に入っていく。

「なぁ…僕が綺麗にしたろか?イかしてまうかもしれへんけど…」

後ろから身体を密着させて囁く彼に、甘く惑わされ挑発のような言葉を吐かれる。その誘惑に負けじと自分で洗うとシャワーを浴びた。

触りたいねんけど…とお尻に押し付けられる熱に心臓が止まりそうになりながらも、必死に平静を装った。

先に洗い終わってお湯に浸かっているのだが、目のやり場に困り、水面を見つめた。そのままでいると洗い終わったのか、副隊長が私の方を向いた気配がする。

「澪ちゃん、見て。僕、めっちゃ我慢してるんや」

見れるもんかと揺れる水面を見続ける。それなのに顎を持たれて、見ちゃいけないモノが見えたので、ぎゅっと目を瞑った。

「ひゃっ!なにす…」

顎を持っていた手が後頭部に回り、顔に熱いモノが当たる。だが、私の顔の熱なのか、彼の欲の熱なのかよくわからなかった。

「舐めれる?ちょっとでええ…」

恥ずかしさとこれ以上はダメだと思う気持ちがあるのに、私の口は引き寄せられていった。
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