第103章 川辺の再会〜冨岡義勇【R強強】
秋の気配を孕んだ風が川辺を吹き抜けていく。
しかし、木陰で密着し合う二人の間には、それとは対照的な熱い空気に包まれていた…。
義勇の逞しい膝の上に大人しく収まり、ぎゅっと抱きしめられているゆき…。
そして、愛しいゆきをその腕に閉じ込めている義勇…
久々の再会を果たし、こうして互いの体温を直に感じ合っている時間が長引けば長引くほど、両者の身体は言い訳のできないほど熱く火照っていった…。
どうしよう…これじゃあ、いけない…無一郎くんとの約束を破っている…早く振りほどかないと…
ゆきは胸の鼓動を激しく波打たせながら、必死に思考を巡らせていた。
頬の腫れの理由を問い詰められているものの、無一郎の名だけは絶対に口にしたくない。
どうにかしてこの場を切り抜けようと焦るが、義勇の腕から逃れる術は見つからなかった…。
もがこうとも柱の力には敵わない…
一方の義勇もまた、静かに理性の限界を迎える寸前にあった。
暴れることなく、自分の腕の中にすっぽりと収まっているゆきの愛らしさと柔らかさ。
長く離れていた反動もあり、彼女に触れているだけで、身体が熱くもっと触れたくなる…。
義勇の大きな手が、毛先を遊ばせるようにゆきの髪を撫で、そのまま華奢な肩へと滑り落ちていく。
衣服越しに伝わるその愛撫は、どこまでも優しく、同時に容赦なくゆきの自由を奪っていく。
「言えないことなのか?」
耳元で囁かれる低く甘い声と、絶え間なく身体のどこかを愛おしそうに撫でさする手の平。
その心地よい刺激のせいで、ゆきの思考は徐々に麻痺していく…。
まるで上質な酒にでも酔わされているかのように頭がぼーっとし、赤く染まった顔でただ義勇を見上げる。
そんな顔で見られると…俺の我慢も限界を迎えてしまう…
義勇は、思わず親指で唇をそっとなぞった。
ゆきが、それに反応して身体をビクッと震わせる。
と、同時に我に返ったように急に暴れ出した。
「は、離してください!義勇さんとはもう会っても話してもいけないんです…」
時透に、言われているのか…
だが、こうやってゆきを悲しませて一人にしている時透が、悪い…。
義勇は、暴れるゆきにそっと口づけをした。
ただ触れるだけの…