第100章 期待〜時透無一郎 冨岡義勇【R強強】
無一郎の屋敷ー
「あっ…あっ…んっ…」
暗がりの部屋に、ゆきの甘い喘ぎ声が途切れ途切れに響き渡る…。
無一郎に縋り付くその指先は、容赦ない現実に抗おうとするかのように必死だった。
そんなゆきの姿は、無一郎の奥底にある独占したい気持ちと興奮を、これ以上ないほどに跳ね上げる。
「ゆき、そんなに僕を求めてくれるんだ…」
無一郎は熱い吐息を漏らしながら、ゆきをさらに満足させようと、彼女の身体を支配していった。
一番深く重なり合える、ゆきが最も快楽に溺れる体勢を探るように、しなやかな肢体を組み替えていく。
「ここ、気持ちいいんでしょ…? 隠さなくていいよ。」
「んっ…」
「この体勢でいい?」
容赦なく突き上げられる熱に、ゆきは思考を奪われ、ただ背中を反らせて無一郎にしがみつく。
無一郎の甘い声が耳元で弾けるたび、脳裏の端にこびりついていた義勇の幻影が、少しずつ薄れていく…。
「あっ…むい、ちろう…くん…」
名前を呼ばれるたび、愛おしさが増す…
無一郎は、激しくゆきを突き続けた。
無一郎は、ゆきが今この瞬間、自分だけを見つめ、自分だけの温もりに震えていると信じて疑わない…。
その純粋で、どこか危ういほどの愛が、ゆきの胸をチクリと刺す。
無一郎はゆきの涙で濡れた目元を優しく舐めとり、さらに深く、彼女のすべてを暴くように突き上げていく。
「ねぇ、もっと僕の名前を呼んで…。声も出して」
重ねられる容赦のない快楽の波…。
「あっ…あっ…むい…くん」
ゆきは、無一郎に両手を持たれ膝立ちするような体勢で後から激しく突き続けられた。
奥に突き当たり身体に電流が走る…。
快楽で、義勇さんが消えていく。
「はっ…はぁ…ゆき…僕そろそろ…」
無一郎が、ゆきの背中に覆い被さるようにして耳元で限界に達しそうなのを伝える…。
無一郎の動きが、早くなりすぐにビクッビクッと身体が震える。
中に熱いものが解き放たれるのを感じた…。
背中に項垂れてくる無一郎くんが、はにかんだ声で告げる
「好きだよ…ゆき…」
私は、その言葉に何の反応も返さずに布団へとバタリと倒れ込みそっと目を閉じた…。