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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第100章 期待〜時透無一郎 冨岡義勇【R強強】


激しい余韻が残る中、シーツに沈んだ身体はまだ熱く脈打っている。

無一郎の言う通り、肌を重ねて快楽に溺れている瞬間だけは、すべてを忘れられた。

だけど、求めていた救いは一瞬で、嵐が去った後の静けさに訪れたのは、容赦のない現実だった。

…あぁ、まただ…

切ないほどに満たされたはずの脳裏に、消したはずの義勇の姿がまた、静かに浮かび上がる。

無一郎のぬくもりに包まれている今でさえ、心のどこかで別の誰かを求めてしまう自分。

その愚かしさと胸の痛みをかき消したくて、私は必死に、目の前の無一郎くんを掴もうとした。

「無一郎く…ん、もう一回…できる?」

小さな声で、縋るように紡いだ言葉。

その瞬間、私の髪を愛おしそうに撫でていた無一郎くんの手が、ぴたりと止まった。

いつも冷静で、どこか達観している彼が、目を丸くして驚いている。

普段は見せないその動揺が、彼の顔をみるみるうちに朱く染めていった。

「もう一度…欲しいの?」

どきまぎしながら問い返してくる声は、少し上擦っていて、先ほどまでの男の顔からうってかわり、年相応の少年らしさが覗く。

戸惑いつつも、私の言葉を必死に受け止めようとする潤んだ瞳が、まっすぐに私を捉えて離さない。

「うん…」

小さく頷き、彼の胸元に顔をうずめる。

その瞬間、無一郎の中で何かが弾けたのが分かった。無一郎は、ゆきを愛おしくて堪らないといった表情で見つめる。

「かわいい…。ねぇ、ゆき…そんな風に求められたら、僕、もう我慢できないよ…」

無一郎は、愛おしさを噛み締めながら再び身体を重ねてきた。

「ちょっと待ってね…すぐにもう一回、してあげるからね」

耳元で囁かれる甘い声。

私の心に潜む影をすべて消し去りたいと願うように、無一郎くんの熱い唇が、再び私のすべてを奪っていった。

     「今夜は、眠らせない…」







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