第100章 期待〜時透無一郎 冨岡義勇【R強強】
「昨日久し振りに君を抱いたから…今日も抱きたい」
そう告げる無一郎の顔は微かに火照り、潤んだ瞳からは、今すぐにでもすべてを始めたいという強い熱が真っ直ぐに伝わってくる。
「僕達、色々とすれ違ったりしてここの所上手くいってなかったけど…やっぱりこうやって身体を重ねれば、何もかも忘れて素直にお互いを受け入れられると思うんだ」
言い聞かせるような彼の言葉は、どこか切なく、どこか必死だった。
無一郎は語りかけながらも、ゆきの着物をゆっくりと押し開き、その白い肌をゆっくり撫でてくる。
「だから…ねぇ…君が欲しい…」
「無一郎くん…」
拒む言葉は、彼の熱い唇によって再び塞がれた。
昼間の甘味処で見せた穏やかな少年の面影はどこにもない。
今の彼は、ただ一人の男として、ゆきを求めていた。
義勇を想った罪悪感に苛まれるゆきの心を、すべて自分の熱で塗りつぶしてしまいたいと願うように、無一郎の口づけは次第に深く、ゆきの呼吸を奪っていく。
無一郎はゆきの手首を片手で押さえたまま、ゆっくりと足を開かせ身体を割り入れていく…
「あ…っ、ん…っ」
突き上げられる切ない衝撃に、ゆきは思わず声を漏らす。
無一郎はゆきの涙に濡れた目元を愛おしそうに舐めとり、さらに深く、深く自身を沈めていく。
激しく揺さぶられるたび、頭の中の雑音は消え去り、ただ無一郎の体温と、彼が与えてくる甘美な痛みに思考が染まっていく。
「僕だけを見て…ゆき…」
切なく、繰り返される名前。
その声が鼓膜を揺らす度、身体の奥底から熱い波がせり上がってくる。
終わらないでほしいような、早く解き放たれてしまいたいような快感の波が押し寄せ、ゆきの背中が弓なりにそる。
「…無一郎、くん、わたし、もう…」
「いいよ、一緒にいこう…」
無一郎が最後に強く腰を突き入れた瞬間、ゆきはシーツを強く握り締め、身体を痙攣させ甘い絶頂の波の中へと、 激しく果てていった…。
無一郎くんの言う通り…身体を重ねると、快楽が来る時、その時だけ何もかも忘れられる。