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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第97章 忘れたい〜時透無一郎 不死川実弥【R強強】


「はい…もう辞めました。鬼殺隊も…」

力なく微笑むゆきの姿に、不死川の胸は激しく締め付けられた。

いつもなら荒々しい彼が、ゆきの前では優しくその大きな手を震わせている。

「…そう、か。お前がそう決めたんなら、俺ァ何も言えねェ。だけどな…そんな顔、してんじゃねェよ…」

消え入りそうなゆきを置いて、不死川はたまらず部屋を飛び出した。向かったのは、木刀の音が響く道場…無一郎の元だった。

「おい、時透ッ!」

怒号とともに踏み込んだ不死川は、無一郎に掴みかからんばかりの勢いで問い詰めた。

「何でゆきがあんなに元気がなくなってんだァ!? 冨岡の継子を辞めさせたのは、お前の仕業かッ!?」

無一郎は木刀を引くと、感情の読めない瞳で不死川を見据えた。

「…仕業って言われる筋合いはないよ。あの二人は、稽古以外のこともしてた。だから、もう二度と会えないようにしただけです」

「だからって…!」 

不死川は言葉に詰まった。義勇への嫉妬、そして何より、傷つきながらもゆきを強く求める無一郎の歪な愛が、その言葉から痛いほど伝わってきたからだ。

「あれじゃあ、ゆきの心が病気になっちまうぜェ…」 

「ならないよ」

無一郎は一歩踏み出し、不死川の言葉を冷たく遮った。

「僕がこれから、毎日ゆきを大切にする。身体も、心も、全部僕だけで満たしてあげるから、触らせないし、誰のところにも行かせない。…だから、部外者はすっこんでてよ」

そう言い終えると無一郎は、また美月との手合わせを再開した。

不死川は、言葉を詰まらせながらまたゆきの部屋へと戻ると、ゆきは、ずっと元気がなさそうな様子だった…

不死川は、堪らず自然にゆきを誘う…

「ゆき!気晴らしに街に出ねェか?」

急な誘いにゆきは、驚いたが気晴らしに良いと考え不死川と共に、街に繰り出した。


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