第97章 忘れたい〜時透無一郎 不死川実弥【R強強】
大きな声に思わずゆきの動きが止まる。
その隙を逃さず、無一郎は引き摺り込んだ体を容赦なく組み敷いた。
「違うの…今日は気分じゃなくて…」
「気分じゃないって何? 僕じゃ、駄目なの?」
無一郎は冷たい瞳でゆきを見下ろし、その言い訳を無視するように、容赦なく肌へと触れていく。
無一郎の細い指先が、はだけた寝間着の隙間から素肌へと滑り込んだ。
滑らかな太ももの内側を執拗に愛撫し、そのまま容赦なく熱を帯びた腰、そして微かに震える胸元へと這い上がっていく。
衣服の擦れる音が、静まり返った夜の部屋に生々しく響く。
「む、無一郎くん…やだ、離して…」
ゆきが身を捩って拒もうとするが、柱である無一郎の筋力からは到底逃れられない。
肌を直に愛撫される快感と、頭の片隅から離れない義勇の面影が混ざり合いゆきの胸は罪悪感で押し潰されそうになる。
「僕は、したい。…ゆきと、ひとつになりたいんだ」
いつもより低く、耳元で囁かれる。
形の良い唇がゆきの鎖骨に押し当てられ、吸い上げ跡をつける。
「お願い…今日は、静かに寝たいの…」
涙を浮かべて懇願するゆきを、無一郎はひどく傷ついたような、瞳で見つめ返した。
「昨日も、拒否された。…ねぇ、誰を想ってそんな顔をしてるの? 僕がこんなに求めているのに、どうして拒むの?」
無一郎の指先が、今度はゆきの太ももの奥、濡れた場所へと容赦なく伸びる。
まだ頑なに閉じられたそこを、焦らすように愛撫し始めた。
「んあ…、あ…ダメ、むいち、ろう…くん」
拒絶の言葉とは裏腹に、熱い指先がもたらす愛撫に、ゆきの身体は嘘をつけず、じんわりと蜜を溢れさせていく。
その濡れた感触を指先で確かめると、無一郎は
「ほら、身体はこんなに僕を待ってるじゃないか。もう絶対に逃さないから。今夜は僕の事だけを見て、僕の名前だけを呼んでよ…」
全部脱がされ露わになったゆきの身体に、無一郎は自らの熱い身体を重ね合わせた。
「冨岡さんの事は、早く忘れてね」
そう言うのと同時に、足を開かされ熱いものがいっきに入ってきた。
無一郎が、腰を振る度に勝手に声が漏れる…
「あっ…あっあ…」
「僕の事だけ考えて」