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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第17章 無一郎の嫉妬と意地悪〜時透無一郎【強R18】


次の日の朝ゆきは、義勇の屋敷に稽古に行く準備をしていた。
庭を見ると凛の素振りを無一郎が見てあげていた。
無一郎は遠くからゆきが見ているのに気づいた。

途端、凛の背後から腕を回し抱きしめるように竹刀の持ち方を指導し始めた。

耳元で囁く様に教えている様子を見て胸がギュッとなった。

無一郎がもう一度ゆきの方を見ると姿がなくなっていた。
途端すぐに無一郎は離れた。

「素振り100回しといて」
すぐにゆきを追いかけて行った。

距離を取り後を付いて行くが義勇の屋敷とは違う方向だった。
どんどんついて行くと、小高い丘に着いた。

そこは、ゆきの両親のお墓の前だった。

「お父さんお母さん…私は一人ぼっちになっちゃった…もうあの優しかった無一郎くんも居ないの…」

涙を拭った。「はぁー、お稽古行かなくちゃ」くるっと後ろを向いた時に、抱きしめられた。

「ごめん、意地悪しすぎた。嫉妬で狂いそうだったんだ。だから意地悪した」

無一郎がギュッとゆきを抱きしめている。

「一人ぼっちじゃないよ、僕がいる。」

ゆきは、力いっぱい無一郎にしがみついた。

「嫌われたと思いました。」

「好きだよ」

「無一郎くん…」

「今日は冨岡さんのところへ行かないで」

「…わかりました」

ゆきが、涙をいっぱいためて無一郎を見つめてきた。
無一郎が、こぼれ落ちそうな涙を指で拭ってあげた。

「あ、あの、、、こ、今夜」
「ん?何?今夜?」
「あの…私…無一郎くんと…その」
「僕と何?」
「一緒に寝たいです…」
この発言にさすがの無一郎も赤面した。

「いいよ」

ゆきをぎゅっと抱き寄せたそして耳元で囁いた。
「寝かさないから」

ゆきもぎゅっと無一郎に抱きついた。

「眠りたくないです」

無一郎はドキっとした。おでこに口づけした。

「唇は夜まで我慢しとく」

しかしゆきの手が無一郎の頬に伸びてきて優しく包み込み、あまり背が変わらない2人なのでゆきはそのまま顔を横に倒し口づけをした。

無一郎は、驚いたが静かに目を閉じた。




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