第85章 霞柱邸〜時透無一郎【R強】
ゆきの規則正しい寝息が、部屋に小さく響いている。
背中をあやしていた無一郎の手がふと止まった、その時だった。
「ぎゆうさん…もっと…」
寝ぼけているのか、それとも夢を見ているのか。
ああ、やっぱり。さっき僕に抱かれながら、頭の中ではあの人のことを考えてたんだね…
胸の奥が、痛くてたまらない…
僕の方がずっと前から君を見ていたのに。僕の方がずっと、君の深いところまで知っているのに…
そんなにあの人が頭から消えないの?
「わかってたよ。でも、許さない」
眠りを妨げるように、無一郎はゆきの豊かな乳房を強引に口に含んだ。
「んっ…あっ…」
急激に襲ってきた快楽の衝撃に、ゆきはめを覚ました。
混乱するゆきを組み伏せ、無一郎は容赦なく下腹部へ手を伸ばした。
まだ情事の余韻で濡れているそこを確認すると、すぐさま自身の硬くなったものを入り口に押し当て、一気に奥深くへ挿入した。
「あ…っ、や、無一郎…くん…っ」
震えるゆきの声を、無一郎は掌で塞いだ。
「…足りないから、もう一回。君の頭の中が、僕だけでいっぱいになるまで、したい…。」
不満げに細められた瞳。けれどその奥には、泣きたくなるような悲しみが見える…。
ゆきは一瞬だけ悲しげに瞳を揺らしたが、すぐに無一郎に、されるがままに身を委ねた。
その素直な反応に、無一郎の胸が締め付けられるように疼く…
ゆきは無一郎の首に腕を回した。
その健気な仕草がたまらなく愛おしく、そして憎らしい…
離したくない。壊してしまいたいほど、可愛いよ……君は僕を酔わせすぎる。
「ねえ、君の中…僕のでめちゃくちゃにしてもいい?」
僕の下で、ただ翻弄されて突く度に揺れる君…。
ゆきが弱々しく「うん……」と頷いた瞬間、無一郎は激しく腰を突き上げた。
「中で出すよ…」
「あっ…んっ…」
やがて限界を迎えた熱が、白濁した愛液となってゆきの中へと、溢れんばかりに注ぎ込まれた…。
冨岡さんの何が、そんなにいいの…?
繋がったまま動けない二人
無一郎はゆきの首筋に顔を埋め、目を閉じる
荒い息遣いが、ゆきの耳元で響く…
「繋がったまま、朝まで眠りたい。いいでしょ?」
「…うん。いいよ…」