第85章 霞柱邸〜時透無一郎【R強】
薄暗い月明かりの中、無一郎の手の冷たさに、ゆきは微かに意識を取り戻した。
「…あ、無一郎…くん…?」
「やっと起きた。…遅いよ」
無一郎は添えていた手を頬から首筋、そして鎖骨へと滑らせる。
お風呂上がりで火照った肌に、彼の冷たい指先が触れるたび、ゆきの体はビクリと反応した。
「あの、私、間違えて…戻らなきゃ…」
起き上がろうとするゆきの肩を、無一郎は畳に押し付けた。
「ここに居なよ」
無一郎はゆきの上に覆いかぶさると、片手でゆきの両手首を頭上で拘束した。
寝乱れた浴衣の合わせ目が大きくはだけ、二つの胸が覗いていた。
「これは、僕を誘ってるんでしょ? 違う?」
「ち、違う…っ、のぼせて…」
「こんな無防備な姿で寝てたんだよ?誘ってるでしょ?今夜君を愛したいなぁ?」
無一郎はそう言うと、はだけた鎖骨に顔を埋め、深く噛みついた。
「あっ…! う、ん…っ」
鎖骨に痛みと、その後にくる熱い舌の愛撫。
無一郎はゆきの反応を楽しむように、何度も何度も、同じ場所に跡を残していく。
「冨岡さんのものじゃない。…ここは、僕のもの」
無一郎の唇が、首筋から胸元へと移動する…。
ゆきの濡れた髪から滴る水滴が肌を伝い、無一郎の舌がそれを舐める。
「…無一郎くん、ダメ…っ、そんなところ…」
ゆきの声は、すっかり甘い声に変わっていた。
無一郎はゆきの顔を見上げると、快楽に落ちつつある表情を満足げに見つめる。
「ダメじゃないよ。もっと、僕のことだけ考えて」
無一郎は押さえつけていた手首を離し、その手でゆきの浴衣の帯を解いた。
はだけた浴衣の中から、ゆきの白い肌があらわになる…二つの膨らみがプルンと揺れる…
「一生大切にするって言ったでしょ。…だから、全部僕に頂戴」
無一郎の冷たい指先が、今度は太ももの付根へと伸びる…。
お風呂上がりで敏感になったそこは、無一郎の指にひとたまりもなく、熱く濡れ始めていた…。
決めたもん…求められたらあげるって…今無一郎くんは、私を求めてくれている…。
だから…
無一郎の指は、ゆっくりと濡れた場所をなぞっていく…
「声…出していいよ?」
そう言い無一郎は、指を奥に差し込み動かした…。