第13章 動き出す運命 〜時透無一郎 冨岡義勇【R18】
「師範…夜警備の日もあるけど別の場所で寝てますよね?」
義勇の足がぴたっと止まった。
「一緒にいると…お前が嫌かなと思って。」
「え?」
「毎日俺に抱かれてた日々は苦痛だっただろ?正直俺が恐いんじゃないか?」
義勇が、申し訳なさそうな何とも言えない表情をしていた。
「時透に好きと伝えている所を見ていた…。」
義勇はそう言うと屋敷から出ていった。
ゆきはどうしたらいいのかわからなくなった。自分の為を思って毎日、私への稽古をつけつたり柱としての任務をしたり忙しいのに、夜唯一休めるそんな場所を自分が奪ってしまってる事が申し訳なさすぎた。
ゆきは、義勇の後を追った。
後ろから羽織の裾を掴んだ。
「私は大丈夫です。だから行かないでください。」
義勇が振り返った。
「もう、忘れました!何もなかったです。」
ぎこちない笑顔を向けた。
「だから、夜は警備の任務以外どこにも行かないでください。」
義勇は静かに頷き屋敷の中へ戻った。
ーーー屋敷の外には無一郎の姿があった。
ゆきに会いに来ていた。
二人の話しを聞きゆきが、毎日義勇に抱かれていたことに確信を持った。
無一郎の心の中は穏やかではなかった。
そして夜中…。
ゆきは、そろそろ寝ようと明かりを消した。
誰かが部屋に入って来たのがわかった。
「だ、れ?」
「僕だよ…」
その声は…「無一郎くん?」
無一郎だった。ゆきの前に来てすぐに抱き締めてきた。
「こんな真夜中にびっくりしました」
「急に会いたくなっちゃった」
無一郎に抱き締められるとすごく安心した。心地いいなと思っていたその時
「んっ」
唇を激しく奪われた。「っ…ん」「はっ…」苦しくて無一郎の胸をトントン叩いた。
「苦しかった?」
「はぁはぁはぁ…」
「すごい息が上がってるね」
無一郎は、ゆきを布団に押し倒した。
「む、無一郎くん?」
寝巻きの腰ひもを無一郎は、ゆっくり外してきた。
浴衣をずらすとゆきの豊かな胸が、露になった。
「だ、だめです」
胸を隠そうとするが無一郎に両手を抑えられ身動き取れない。
「前より少し大きくなった?」
「え?」
「僕が知ってる胸より何か大きくなった気がする」
無一郎の抑える手に力がこもる