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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第13章  動き出す運命 〜時透無一郎 冨岡義勇【R18】


久しぶりの無一郎の屋敷はとても懐かしく感じた。

無一郎は、ゆきを抱えたまま部屋まで運んだ。
「もう媚薬の効果は治まった?」
お布団を準備しながらゆきに聞いた。

「は、はい。多分」

無一郎は、またゆきを抱き上げて優しく布団に寝かせてあげた。

「可哀想に、怖いことされたね。」

おでこに口づけをして無一郎は部屋を出ようとした。

隊服の袖を掴まれてるのに気づいた。

「一緒に寝て欲しいです…。」
泣きそうな顔で見つめてくるゆきに鼓動が早くなった。

「うん。いいよ。」

久しぶりにゆきを抱きしめて近くに感じている事に胸の高鳴りを抑えきれなくなった。

だが、そんな事はお構い無しに、ゆきは無邪気に無一郎の腕のなかで寝息を立てていた。


ーーーーーーー

翌朝約束どおりきちんと、義勇の屋敷に無一郎はゆきを送り届けた。

義勇も屋敷の前で帰って来るのを待っていた。

「冨岡さんずっともしかしてそこで待ってたんですか?」

「…。」

なにも言わずにゆきの前に来てゆきの手を引いた。

「時透ありがとう。行くぞ」

ゆきが無一郎の方を振り返る。
「今度は堂々と会いに来るね。いいですよね?冨岡さん」

「勝手にしろ」

ゆきは手をひかれて屋敷の中へ消えた。

ーーーーーー

それから数日間何事もなく日々は過ぎていった。
義勇はきちんと稽古をゆきにつけて、担当の地区の警備にも当たっていた。

警備が忙しいのか夜にあまり屋敷に居なくなった。
もちろんゆきに指一本触れなくなった。

そんなある日、警備から戻って来た義勇がいきなりゆきを抱き締めてきた。


「ど、どうしたんですか!?」物凄く強い力だった、、、。

「煉獄が亡くなった…」

「…そんな…」

この夜の義勇は、変だった。共に戦ってきた戦友が命を落としたのだから無理ないと思った。

「師範、お酒飲み過ぎです…」
「今夜は好きにさせてくれないか」

黙って部屋を出た。暫くゆきも、ぼんやりと月を眺めて煉獄さんの事を考えていた。

少しして、義勇の部屋を覗きに行った。

その場で寝てしまっていたので起こして布団に運ぼうとした。






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