第74章 継子美月の罠〜時透無一郎 冨岡義勇 【R強】
無一郎は、ゆきの掴んでいた手に力が入った…
「あんな出来事があったんだ…その事を忘れたいが為に…不死川さんと冨岡さんに身を委ねた事は仕方のないことだと思うように努力するよ」
「ち、違うの?無一郎くん…二人とはそういう事してない。」
無一郎が、驚いた表情をゆきに向ける…。
「でも、胡蝶さんが…」
「抱かれてなんかない!」
そうゆきの意識の無かった間の出来事で本人にも身に覚えが無かった。
無一郎が、思わず抱きしめた。
「そうなの…僕色々と誤解していたんだね…ごめん、ごめん…」
冨岡さんとゆきの関係は、複雑だと僕は理解しているし、体を過去に何回も重ねている事も知っている。
だけど今回は、僕が任務中に二人に治療と称して体を捧げていたのかと思い許せなかったんだ…僕には触れさせてくれなかったから…
その頃義勇と美月は、ようやく藤の家に到着した。
門をくぐると藤の家の主人が待っていた。
「これは水柱様に継子様…あれっ継子様はお怪我を!?奥に部屋をご用意しておりますどうぞ!」
「いや、俺はまた出るのでこいつの手当を頼む」
義勇は、そう言い残し美月を降ろして、藤の家を出ようとした時に美月が、義勇の首に手を回して抱きついた。
「水柱様行かないで」
急な事に義勇は、驚いて立ち止まった。
「な、何のつもりだ?」
「ゆきさんにも鴉から伝達が行っている筈ですよ?ただの隊士ではなく、継子です。ここで探しに向かうのは過保護すぎます。私だって無一郎様と別行動していたんですよ?」
そんな話しを、藤の家の主人は聞いていた。
「あの…ご一緒なのは水柱様の継子様じゃないんですか?」
「ああ。こいつは霞柱の継子だ」
藤の家の主人は驚いた表情をした。
「では、先ほど霞柱様が部屋に一緒に連れて入られた継子様は、もしや…水柱様の継子様ですか?」
義勇は、頭が真っ白になった。
「えっ?時透とゆきは今一緒にいるのか?」
「黒髪の長い髪で色白。桜色の羽織をお召しになられた方を連れて霞柱様は、部屋に入られました。」
「部屋は何処だ!?」
「一番奥のお部屋です」
義勇は、美月をその場に荒々しく降ろすと教えられた部屋へ走って行った。
二人きりで部屋にいるのか…心配だ…
ゆき…