第69章 淫らな六つの夜〜時透無一郎 冨岡義勇 不死川実弥【R強強】
「は、離して!やだっ!」
義勇は、ベッドでゆきの両手を簡単に頭の上で拘束した。
「騒ぐと外の隊士達に聞こえる…」義勇が甘い声で、耳元で囁く…。
「は、離してください。ここで抱かれるのも夜に側に居るのも嫌です!」
昨夜お前を抱けずに未遂で終わった…。指にまだ感触が残っている…お前と二人きりになると体が疼いてくる。
ただ欲望だけじゃない…好きだから繋がりたい…抱きたい…。
明日からお前に、触れることが出来ない…。義勇は、迷わずゆきに唇を重ねた。
「ん…っ、んぅ…」
義勇の舌がゆきの口の中を熱く、深く撫でていく。
何度も角度を変え、絡めとるようなその甘い情熱的な口づけに、ゆきは逃げ場を失い、背中をベッドに押し付けられた。
窓の外には隊士たちの気配があるというのに、義勇はゆきの甘い唇を堪能していた。
その時、開け放たれた高い窓の向こうから、不意に声がした。
「あれ、冨岡さん。何してるの? ゆきのベッドの上で…」
ドクン心臓が止まるような衝撃が二人を襲う。
一日早く任務を終えた無一郎だった。
「っ…!」
義勇は咄嗟に唇を離したが、その体はゆきを覆い隠すように覆い被さったままだ。
幸い、窓枠の位置が高く、外に立つ無一郎からはベッドの上で組み敷かれているゆきの姿は死角になって見えない。
「…んんっ!」
驚きで声を上げそうになったゆきの口を、義勇は大きな掌で力任せに塞いだ。
「…時透か。帰っていたのか」
義勇はゆきを自分の体の下に完全に隠し、顔だけを窓の方へ向けた。肩で息をしながらも、努めて平坦な声を出す。しかし、繋がっていたばかりの唇は赤く腫れ、濡れていた。
「ゆきは?何してるの?冨岡さん」
「ゆきは、神崎達の所にいる…昨日任務で寝てなくてベッドを借りて仮眠を取るつもりだった。」
「ふ〜ん。そうなんだ…なら、邪魔しちゃ悪いね。ゆっくり休んでよ」
無一郎の気配が遠ざかる。安堵して義勇はゆきの口を覆っていた手を離した。
涙を貯めた潤んだ目をして小刻みに呼吸するゆきを見たらまた唇が恋しくなってすぐに口を塞いだ。
「んっ…!」舌を入れ何度も唇を味わった…。