第11章 私の好きな人〜冨岡義勇【R18強強】時透無一郎
足音が二人に近づいてきた。無一郎は、すぐにゆきから離れた。
「何してる行くぞ」義勇だった。
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今日の柱合会議は、列車で乗客が消えると言う噂が出ている。その調査に煉獄が行くと言う話だった。
会議が終わった後、ゆきは煉獄に呼び止められた。
「何か複雑な関係で悩んでいるように感じるのだが?」
煉獄は、鋭かった。
「‥はい。」
「ゆきの感じるまま思うままに進めば良い。気持ちが、一番だ。どう心が、動くかだ。」
煉獄はゆきの頭をぽんぽん撫でた。
「また会おう!」
「お気を付けて。」
「冨岡があちらで待ってる。早く行ってやれ」
煉獄に背中を押された。
帰り道ーーーーーーー
義勇の歩く速度がとにかく速かった。
ゆきの事は置いてけぼりだった。脇腹の傷が痛み早く歩けなかった。
後ろを振り向きもせず歩いていく。
こんな時無一郎くんならきっとゆっくり歩いてくれただろうなとか、おぶってくれたかな?とかずっと考えてしまう自分が居た。
もう義勇の姿も見えなくなった。
なんだか、悲しくなった。涙がボロボロ出てくる。
「グスン…。…無一郎くん、、、」
気がつけば呼んでいた。
「会いたいよ‥」
その場にしゃがみ込んでしまった。子供みたいに泣きじゃくった。
しばらくして足音が近づいてきた。
「無一郎くん!?」
「俺だ。」
義勇だった。慌てて涙を拭いた。「時透が良かったのか?」
何でそんな悲しそうな顔をするの?私の感情がぐちゃぐちゃになっちゃう。
この日の晩は、とにかく義勇は荒々しくゆきを抱いた。
何度も何度もいつ終わるのか分からないくらい抱いた。
身体に沢山印もつけた。まるで俺のものだぞと証明するくらい跡を残した。
もう外も明るくなってきた。
「あんっ、あっ、、。」
まだ甘い声が響いていた。ゆきもぐったりしてきていた。
明るくなってきたのでゆきの身体が、よく見えた。
その姿が、またたまらなく義勇を刺激した。何度も何度も突いた。足りなかった。
「あっあっ、、んっ」
同時に二人は果てた。
義勇はゆきの波打つ体の胸の先を舌で舐めた。すると、締め付けてきてまた体が波打った。もう時は、いつも稽古を始めている時間になっていた。