第11章 私の好きな人〜冨岡義勇【R18強強】時透無一郎
最初に身体を求められた日から一週間、毎日毎日それは続いていた。
今夜も、、、。
「んっ、あっ、、、はぁ、」ゆきの身体が、小刻みに揺れる。
そしていつも決まって義勇はこの人の名を出してくる。
「時透との時もそんな声出したのか?」
私はいつも困惑して目を逸らす。すると行為が激しくなる、、、。
その後は、何も言ってくれない。いつの間にか私を腕の中に抱きながら寝息を立てている。
義勇さんの気持ちが見えない、、、。
前に蝶屋敷でしのぶさんに言われた。
「貴方とは体だけかと?大切なものに中々触れない触れられないものですよ。」
今の私に対しての義勇さんの行動。当たっているのかもしれない。
私の体に,毎日簡単に触れてくる。
体だけなんだな、きっと、、、。
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今日は柱合会議が開かれるので産屋敷に行くことになった。
屋敷に着くと音柱の宇髄さんと炎柱の煉獄さんがすでにいた。
「おっ!!ゆきなんだお前、妙に艷っぽくなったじゃねーか?なんか綺麗になったな」
「えっ?いつもと同じですよ」
「いやいや。俺はわかる。冨岡とお前、、、まさか」
「な、何もないです!!!」ゆきは走って先を歩く義勇の元に急いだ。
その途中誰かに腕を掴まれて引き寄せられた。抱きしめられる。
自分より少しだけ高い背丈、義勇さんほど広くない胸元、そしていつも頬に触れる長い髪、、、。
「会いたかった。毎日会いに行ったのに」
「…無一郎くん」
久しぶりに無一郎の顔を見た。まだ自分が無一郎の継子だった頃は無一郎が正直苦手だった。どこか冷たく人の心を考えず言葉を発してくる。それに、自分の初めてが無理やり無一郎に奪われた…。
それにずっと水柱の義勇さんに淡い恋心を抱いていた。
だけど今は一緒にいれて幸せなはずなのに、義勇さんの本心が見えない…。私の心もすごく揺れている。
なぜかって?
だって目の前のこの人は、いつもまっすぐな気持ちを聞かせてくれる。
「ゆき好きだよ。」
ドクンっ
胸がぎゅってする…。
私は、、、、誰のことが好きなんだろう…。