第69章 淫らな六つの夜〜時透無一郎 冨岡義勇 不死川実弥【R強強】
「甘露寺さんに、任務を代わってもらい帰ってすぐに、可愛い継子が、体を汚されていないか師範自らが隅々まで調べる…まるで恋人同士…いやそれ以上の執着ですね…。」
義勇は、黙り込んだままゆきのベッドの傍らに椅子を持っていき腰掛けた。
「出ていけ」
その言葉に、ふっと笑いしのぶは、病室を後にした。
病室の窓からは、暖かい風が吹き込んでいた…。
昨夜の任務と急いで帰って来た疲れもあって義勇は、ベッドに顔を伏せて眠りに落ちていた。
その眠りと入れ違いに熱が下がったゆきが、ゆっくりと目を覚ました。
「…んっ…」
体が重くて左腕を見ると、椅子に座りながら私の左腕に顔を乗せて眠る義勇さんがいた。
「ぎ、ゆうさん?」
もしかして、昨夜からずっと看病してくれていたのかな?
まったく意識が無かったゆきは、昨晩不死川に体を愛撫され蜜に濡れていた事など知る由もなかった。
寝顔を見ているうちにふと無意識に義勇の柔らかな黒髪に触れていた、心地よい体温が伝わってくる。
つい自分から手を伸ばしてしまったことにハッとして、ゆきは慌てて指を引いた。
無一郎くんがいるのに、私、何を…
布団を握りしめて視線を逸らすと、その微かな動きで義勇がゆっくりと目を開いた。
「起きたか、ゆき」
寝起きの声が甘く耳に響く。義勇さんは私と目が合うと、目を細めて私の頬を大きな手で包み込んだ。
「気分はどうだ。どこか痛むところや、不快なところはないか。違和感などは…」
「えっ、はい。熱も引いたみたいです。義勇さん、一晩中ずっと看病してくださったんですよね…? ありがとうございます」
私は、彼が任務に出ていたことなど露知らず、お礼を言った。
「昨夜、誰かに何かをされた記憶は…本当にないんだな?」
「え…? ずっと熱に魘されて、何も覚えてません。何かあったんですか?」
純粋な瞳で見つめ返すと、義勇は急にをゆき抱き寄せた。
不死川に甘く汚されたことなど知らないゆきを抱きしめた。
「いや。お前が何も覚えていないのなら、それでいい。昨夜のことは、全て夢だ」
耳元で囁かれる声。私は、その腕の強さに戸惑いながらも、義勇がずっと側にいてくれたのだと信じて暫くされるがままに、身を委ねた。