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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第68章 偽りの日々〜冨岡義勇 時透無一郎


夜の蝶屋敷ー
ゆきは、無一郎から貰った花を眺めながら過ごしていた時だった、部屋の扉を叩く音にゆきは、びくっと反応し返事をした。

「は、はい!」

「俺だ…ちょっと話せねェか?」

声の主は不死川だった。ゆきは、ほっと胸をなでおろした。

不死川は、不器用な笑顔を作るとゆきの側まで近づいてくる…

「隣座っても平気かァ?」

「あっ…はい不死川さんなら大丈夫みたいです。体が強張らないみたい…」

不死川は、遠慮がちに隣に座った。隣に座るゆきは、少し緊張気味に見えたが目が合うとニコッとほほえんでくれる。

「笑うと可愛い…時透も、お前が笑うと思って贈ったんだろうよ。…いい花だ」

​そう言って不死川は、山賊に踏みにじられたゆきの足首に、熱い掌をそっと重ねた。

「足の痛みはどうだァ? 怖かったな。お前は何も汚れてなんかねェ。俺には、その花よりお前の方がずっと綺麗に見えるぜ」

​耳元で囁かれる甘い声。

その言葉にふいに赤らむゆきの頬…

​「ゆっくり休め。ここは安全だから安心しろ」

​そう言い残し不死川はゆきの頭を撫でて部屋を出た。

不死川が去った後、残された体温の余韻に浸っていると、再び廊下から足音が聞こえてきた。

​「失礼する」

​扉が開いて現れたのは、義勇だった。

彼は部屋の隅で立ったまま、じっとこちらを見つめていた。

ゆきは少し戸惑いながら「義勇さん…」と名を呼んだ。

​義勇は無言のまま歩み寄ると、不死川が座っていた場所に、少し間を空けて腰を下ろした。

彼の視線は、ゆきが抱える花と、先ほどまで不死川の手が触れていた足首へと向けられる。

​「不死川が来ていたのか」

「えっ?はい…」

「先程すれ違った」

義勇は、そっとゆきの足首に触れた…ゆきの体がびくっと反応する。

「すまない…嫌か?」

「い、いえ…義勇さんも大丈夫みたいです。」

義勇は、その言葉が引っかかった…。

「頬が赤いが不死川と何を話していた?」

ゆきは、手に持っていた花に目を落とし言われた言葉を思い出した…が、義勇には「ゆっくり休め」と言われた事しか話さなかった。

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